髪の毛を生やすなら治療薬!?詳しく解説!
薄毛に悩まされたら、誰でも発毛を目指したいもの。
そんな薄毛の方の心強い味方となるのが、発毛効果が期待できる治療薬の存在です。
今回は、元気な髪を取り戻すサポートをしてくれる治療薬について、詳しくご紹介します!
また、発毛治療ができるおすすめのクリニックや、薬の注意点についても解説していきますよ。
どんな治療薬があるのか気になる方は、ぜひご覧ください。
髪の毛を生やす治療薬はこれ!
髪の毛を生やす治療薬を含め、薄毛治療に用いられる薬にはさまざまな種類があります。
今回はその中でも、以下の種類についてご紹介します。
- プロペシア
- プロペシアのジェネリック医薬品
- ザガーロ
- クリニック独自の治療薬
以上のうち、上3種類の治療薬については、薄毛にお悩みの方であれば一度は聞いたことがあるかもしれませんね。
それでは、これら治療薬の成分や髪の毛を生やす効能について詳しくご紹介します。
プロペシア
まずご紹介するのは、薄毛治療の中でも最もメジャーな薬である「プロペシア」についてです。
プロペシアは、「フィナステリド」という成分が主成分となっています。
フィナステリドの効能は、以下のとおりです。
アメリカメルク社が開発した抗アンドロゲン薬。2型5-α還元酵素を阻害して、男性ホルモンテストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に転換されるのを抑制する。
(以下略)
引用元:Wikipedia
この中からポイントとなる言葉を抜き出すと、以下のようになります。
- テストステロン…男性ホルモンの一種
- DHT(ジヒドロテストステロン)…テストステロンが変化したもの
- 2型5-α還元酵素…テストステロンをDHTに変換する酵素
つまり、プロペシアは2型5-α還元酵素の働きを阻害して、DHTの生成を抑える働きがあるのです。
では、なぜDHTの生成を抑えると薄毛の改善に役立つのでしょうか?
その理由は、DHTに抜け毛を促進する作用が備わっているためです。
DHTの増加に伴い抜け毛が増えるため、プロペシアでDHTの生成を抑制して薄毛の進行を抑えるのです。
ただし、あくまで薄毛の進行を抑える薬なので、プロペシア自体には髪の毛を生やす効果はありません。
プロペシアのジェネリック医薬品
続いて、プロペシアのジェネリック医薬品についてご説明します。
ジェネリック医薬品とは、特許が切れた新薬と同成分で作られた安価な薬のことです。
プロペシアも、ジェネリック医薬品が豊富に作られているんですよ。
薬品名 | 製薬会社(製造販売元) |
フィナステリド0.2mg/1mg「ファイザー」 | ファイザー株式会社 |
フィナステリド0.2mg/1mg「サワイ」 | 沢井製薬株式会社 |
フィナステリド0.2mg/1mg「トーワ」 | 東和薬品株式会社 |
フィナステリド0.2mg/1mg「クラシエ」 | 大興製薬株式会社 |
フィナステリド0.2mg/1mg「SN」 | シオノケミカル株式会社 |
フィナステリド0.2mg/1mg「武田テバ」 | 武田テバファーマ株式会社 |
フィナステリド0.2mg/1mg「FCI」 | 富士学工業株式会社 |
フィナステリド1mg「TCK」 | 辰巳化学株式会社 |
これらは、すべてプロペシアとまったく同じ成分・同じ効果があります。
ただし、クリニックによっては取り扱っていない場合もあるので、事前に確認するようにしましょう。
ザガーロ
3つ目にご紹介する治療薬は、「ザガーロ」です。
ザガーロの主成分は「デュタステリド」。
プロペシアとどんな点が違うのか、比較してみましょう。
ザガーロ | プロペシア | |
主成分 | デュタステリド | フィナステリド |
作用 | Ⅰ型・Ⅱ型5-α還元酵素によるDHTの生成を阻害 | Ⅱ型5-α還元酵素によるDHTの生成を阻害 |
効果の範囲 | 前頭部・頭頂部・側頭部・後頭部 | 前頭部・頭頂部 |
表を見ると、ザガーロの方がプロペシアよりも抜け毛を抑制する範囲が広いのがわかりますね。
これは、5-α還元酵素のⅠ型とⅡ型の分布範囲が異なるためです。
Ⅰ型は側頭部や後頭部に多く分布しており、Ⅱ型は前頭部と頭頂部に多い特徴があります。
そのため、側頭部や後頭部の薄毛の方がⅡ型に効くプロペシアを服用しても、あまり効果が得られないのです。
側頭部や後頭部の薄毛に悩まれているのであれば、ザガーロの方が適しているでしょう。
ただし、ザガーロもプロペシア同様、これ自体に髪の毛を生やす効果があるわけではありませんのでご注意ください。
クリニック独自の治療薬
ここまでご紹介した治療薬には、薄毛を抑制する効果はあれど、発毛させる効果はありませんでした。
薄毛の抑制も発毛も同時に行いたい!という方にうってつけなのが薄毛クリニック独自の治療薬。
クリニックによっては、独自に開発した髪の毛を生やすための治療薬を取り扱っているところもあります。
中には、クリニックの医師自らが治験し、髪の毛を生やす効果が得られたものを処方していることも少なくありません。
クリニックで扱っている髪の毛を生やす治療薬については、後ほど詳しくご紹介しますね。
髪の毛を生やす治療薬を購入するには?
では、これらの治療薬を使って髪の毛を生やす場合、どこで購入すれば良いのでしょうか?
購入方法はいくつかありますが、信頼性や安全度の高いクリニックによる処方がおすすめです。
最近では、薄毛・育毛専門のクリニックも多く、駅近など通院しやすい場所にも多数開院されているんですよ。
ここからは、髪の毛を生やす場合におすすめ薄毛専門クリニックと、そこで処方されているオリジナル治療薬についてご紹介します。
AGAスキンクリニック
まずは、「AGAスキンクリニック」をご紹介します。
AGAスキンクリニックでは、医師の経験をもとに髪の毛を生やすためのオリジナル発毛薬「Rebirth」が作られました。
この治療薬には、「フィナステリド」と血行促進作用がある「ミノキシジル」が配合されており、AGAの進行を抑えながら、発毛を促します。
主な治療費用は以下のとおりです。
オリジナルプラン | |
オリジナル治療薬(Rebirth) | 【内服薬】 14,000円~22,000円 【外用薬】 14,000円 |
Dr.sメソ治療(AGAメソセラピー) | |
Dr.sメソ治療(AGAメソセラピー) | 【2cc】 50,000円/回 【4cc】 70,000円/回 |
AGA幹細胞再生治療 | |
AGA幹細胞再生治療 | 【2cc】 60,000円/回 【4cc】 80,000円/回 |
LED治療ヘアビーム | |
LED治療ヘアビーム(Hair Beam) | 250,000円 |
AGAスキンクリニックでは「Rebirth」と併用して、Dr.sメソなど、他の治療メニューとの併用をおすすめしています。
また、AGAスキンクリニックは提携院を含めて全国に50院以上あり、22時までの深夜診療も可能など、受診しやすいという利点があります。
また、スマホで問診が受けられる遠隔診療も取り入れていますよ。
髪の毛を生やす治療薬や遠隔診療について気になる方は、公式サイトをチェックしてくださいね。
AGAヘアクリニック
続いて、「AGAヘアクリニック」をご紹介します。
まずは、AGAヘアクリニックの取扱いメニューから見てみましょう。
治療薬費用 | |
FINA | 5,500円 |
DUTA | 8,000円 |
MINOX | 10,000円 |
MINOX LIQUID | 13,000円 |
VITADD | 3,000円 |
PANTO | 9,500円 |
KETOCO | 3,000円/本 |
上記の表の内、髪の毛を生やすためにAGAヘアクリニックが独自に開発した治療薬が「VITADD」です。
厳密には、薬ではなく栄養補助剤(サプリメント)に分類されています。
こちらには、髪の毛を生やすのに必要なミネラルやアミノ酸、ビタミンB群などの栄養素が配合されています。
髪の毛の栄養不足により薄毛が促進している方には、こちらのサプリメントがおすすめですよ。
また、フィナステリドやデュタステリドを含んでいる薬は、女性の使用を禁忌としてます。
しかし、こちらの「VITADD」には上記のような成分は含まれていないため、男女問わず使用可能です。
栄養不足が薄毛の原因である場合、髪の毛を生やす方法を探している女性の方は、こちらのサプリメントを試してみてはいかがでしょうか?
ヘアメディカル
3つ目にご紹介するクリニックは、「ヘアメディカル」です。
ヘアメディカルではプロペシアなどを使った「単剤処方治療」と、オリジナル発毛薬で髪の毛を生やす「積極的アドバンスト治療」の2つの治療方針を選ぶことができます。
それぞれの治療費用は、以下のとおりです。
単剤処方治療 | |
初診・再診費 (診察+血圧測定+マイクロスコープ+頭部撮影) |
5,000円 |
プロペシア錠 | 【30錠】6,500円 【90錠】18,500円 |
フィナステリド錠(ファイザー) | 【30錠】6,000円 【90錠】17,000円 |
ザガーロカプセル0.5mg(GSK) | 【30錠】9,500円 【90錠】27,500円 |
積極的アドバンスト治療 | |
初診費+検査費(初診時血液検査) | 10,000円 |
再診費+治療薬 | 15,000円~32,000円 |
積極的アドバンス治療の再診時の費用は、処方される治療薬により変動します。
初診時の血液検査の結果や薄毛の症状を加味して、髪の毛を生やすのに適していると考えられる内服薬や外用薬が処方されます。
さらに、オプションにて「AGAリスク遺伝子検査」など、自身の薄毛の発症リスクを調べることも可能です。
髪の毛を生やすための詳しい検査内容や検査費用を知りたい方は、公式サイトでチェックしてみましょう。
湘南美容クリニック
髪の毛を生やすのにおすすめのクリニック、4つ目は「湘南美容クリニック」です。
湘南美容クリニックといえば美容整形のCMでお馴染みですが、実はAGA治療の取り組みもしています。
オリジナル治療薬の種類も多く、何よりその知名度の高さから、年間125万人ほどの患者が訪れるクリニックなんですよ。
オリジナル内服薬 | |
HRタブレットAi (AGAの進行抑制) |
【初回限定】1,800円 【2回目以降】3,000円 |
HRタブレットセット (AGAの進行抑制+髪の毛を生やす) |
【1ヶ月】12,800円 【3ヶ月】36,480円 【6ヶ月】初回58,800円(通常69,120円) 【12ヶ月】128,000円 |
オリジナル外用薬 | |
HRアクアスプレー (髪の毛を生やす) |
【1ヶ月】9,800円 【3ヶ月】28,000円 【6ヶ月】49,800円 【12ヶ月】98,000円 |
セット | |
HRタブレット&スプレーセット | 【1ヶ月】19,800円 【3ヶ月】56,430円 【6ヶ月】106,920円 【12ヶ月】198,000円 |
表のとおり、湘南美容クリニックでは、まとめて処方を受けると治療薬を安く購入することができます。
1回あたりの金額は高価ですが、髪の毛を生やす場合には長期的な服薬が必要なので、総合的に見ると価格を抑えられることもありますよ。
また、こちらのクリニックでも遠隔診療の取り扱いがあるため、通院の手間を省きたい方にもおすすめです。
銀座総合美容クリニック
髪の毛を生やすのにおすすめのクリニック、最後は「銀座総合美容クリニック」です。
CMでも度々目にする認知度の高いクリニックですが、開院しているのは新橋の1院のみで、アクセス面がやや難点。
しかし、分かりやすい料金設定や一途に薄毛治療に取り組んでいるその姿勢から、人気を集めているクリニックです。
また、銀座総合美容クリニックでの治療法はオリジナル治療薬がメイン。
1人ひとりの症例に合わせた内服薬を処方してもらうことができますよ。
オリジナル治療薬の処方料、およびその他の治療費用は下記をご覧ください。
オリジナル処方 | |
AGA治療内服薬 | 7,020円~18,900円 |
その他の治療 | |
ノーニードル育毛メソセラピー(1回) | 19,440円 |
プロペシア(MSD製薬) | 7,560円 |
その他 | |
頭皮ケア用シャンプー | 4,000円 |
AGA遺伝子検査 | 19,440円 |
AGA治療薬は、処方される内容により金額に変動があります。
一番高いもので18,900円となり、再診費はかかりません。
カウンセリングだけであれば、こちらも無料で受けることができるので、お近くの方は一度訪れてみてはいかがでしょうか?
髪を生やす治療薬の懸念点
ここまでは、各クリニックで取り扱っている髪を生やすための治療薬をご紹介しました。
治療薬には髪の毛を生やす効果が期待できますが、一方で身体に悪影響はないのかという懸念も湧きあがります。
実際、医薬品を使用する以上は、副作用のリスクが必ず付きまといます。
とくに、フィナステリドのようにホルモンに作用するタイプの薬は、以下のような副作用が起きる可能性があると指摘されています。
肝機能障害、性欲の減退、射精障害、勃起不全、倦怠感、食欲不振、黄疸、抑うつ症状、乳房肥大 など |
もちろん、これらの症状は必ず起きるわけではありません。
しかし、副作用が起きる可能性がゼロではない以上、やはり取り扱いには気をつけなければいけません。
とくに、産前産後の女性がAGA治療薬の成分に触れてしまった場合、胎児の生殖器の成長に異常をきたす可能性もあります。
保存や使用する際は、細心の注意を払うようにしましょう。
【番外編】治療薬の懸念点が気になる人は…
以上のことから、髪の毛を生やすためとはいえ治療薬の使用は断念しようかとお悩みの方もいるでしょう。
そんな方におすすめなのが、育毛剤による育毛ケアです。
育毛剤には、治療薬のように髪の毛を生やす効果はありません。
しかし、髪が生えやすい頭皮環境に導く成分などが配合されています。
育毛剤には医薬成分は含まれていない上、天然由来・植物由来のものが多いため、副作用のリスクが低いのです。
髪の毛を生やすにあたって、まずは副作用のリスクが少ない方法を取り入れたい方は、育毛剤から試してみるのもおすすめですよ。
以下におすすめの商品を3点ご紹介するので、商品選びの際はぜひ参考にしてみてくださいね。
プランテルEX
まずは、「プランテルEX」についてです。
こちらの特徴成分は、以下のとおりです。
有効成分 | |
センブリエキス | 血行促進、毛乳頭細胞の活性化 |
グリチルリチン酸ジカリウム | 抗炎症・抗菌作用、かゆみの抑制 |
ジフェンヒドラミン塩酸塩 | 抗アレルギー作用 |
注目成分 | |
リデンシル | 幹細胞の働きの活性化 |
ペブプロミンα | 5-α還元酵素の抑制によりAGA進行を予防する |
シナノエキス、ヒキオコシエキス、オウゴンエキス など | フケ・かゆみ抑制 |
上記以外にも、頭皮の皮脂バランスを整え潤いを与える成分が配合されています。
とくに、プランテルEXに配合されている「ペブプロミンα」と「リデンシル」は、AGAで薄毛になった頭皮に髪の毛を生やす効果が期待できますよ。
AGAに悩まされているけど、治療薬には抵抗がある…という方は一度試してみてはいかがでしょうか。
ポリピュアEX
続いてご紹介する育毛剤は、「ポリピュアEX」です。
こちらも、成分を確認してみましょう。
有効成分 | |
センブリエキス | 血行促進、毛乳頭細胞の活性化 |
グリチルリチン酸ジカリウム | 抗炎症・抗菌作用、かゆみの抑制 |
パントテニルエチルエーテル | 頭皮の保湿、育毛の促進 |
ニンジンエキス | 血行促進 |
注目成分 | |
バイオパップス、バイオポリリン酸、加水分解コラーゲン など | 頭皮の保湿 |
ヒオウギエキス | 5-α還元酵素の抑制によりAGA進行を予防する |
チョウジエキス | 血行促進 |
ポリピュアEXの特徴は、頭皮の保湿効果がある成分が多数配合されている点です。
頭皮が乾燥すると、肌荒れなどの頭皮トラブルを起こしやすくなります。
トラブルが起きた頭皮からは健康な髪の毛は生えてこないため、適度に保湿することが必要不可欠。
ポリピュアEXは、そういった点で髪の毛を生やすのに適した頭皮環境に整える効果が期待できるのです。
チャップアップ
最後に、「チャップアップ」のご紹介です。
チャップアップは配合されている成分のうち、55種類が天然由来のものでできています。
すべてをご紹介するのには多すぎるため、今回は全成分の中でも、特に注目すべき成分をまとめてみました。
有効成分 | |
センブリエキス | 血行促進、毛乳頭細胞の活性化 |
グリチルリチン酸ジカリウム | 抗炎症・抗菌作用、かゆみの抑制 |
ジフェンヒドラミンHCl | 抗アレルギー作用 |
天然由来成分 | |
ウメ果実エキス、チンピエキス など | 抗糖化作用 |
ダイズエキス、ドクダミエキス など | 皮脂バランスを整える |
オウゴンエキス、ビワ葉エキス、ヒオウギエキス、チョウジエキス など | 5-α還元酵素の抑制によりAGA進行を予防する |
髪の毛を生やす直接的な効果はありませんが、髪の毛が生えてこれる土台作りには適した成分が多数配合されています。
とくに、頭皮の血行を促進し毛乳頭細胞の働きを活性化させる、センブリエキスの配合には期待大です。
頭皮環境の悪化が気になる方、人気の育毛剤を試してみたい方は、ぜひ検討してみてくださいね。
まとめ
今回は、髪を生やす場合に用いられる治療と育毛剤をご紹介しました。
治療薬の場合、クリニックで血液検査等を経て、自分に適したものを処方してもらうことが大切です。
もし服薬に不安があっても、かかりつけのクリニックがあれば相談して治療方針を変えることも可能です。
また、治療薬による副作用が心配な場合には、まずは育毛剤から始めてみると良いでしょう。
育毛剤にもさまざまな種類があるので、成分や価格等を見比べて、自分に合ったものを探してみてくださいね。
髪の毛を生やすためには、治療薬もしくは育毛剤を継続的に使用することが大切ですよ。